約 1,498,724 件
https://w.atwiki.jp/tanosiiorika/pages/1175.html
正体不明の魔獣ルイヌ・エイアン R 水/闇 コスト5 クリーチャー:アンノウン/キマイラ 3000 ■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 ■相手のクリーチャーのパワーは-1000される。 ■このクリーチャーは選ばれない。(ただし、このクリーチャーを攻撃、またはブロックしてもよい。) (F)虚城に居座る彼女は、キシマの仲間でもあり、またその虚城の元城主でもあった。 集結編Ver. (F)別世界とはいえ、いずれ私たちの手に落ちるものを横取りされちゃ、黙ってられないわね ---正体不明の魔獣ルイヌ・エイアン 作者:ペペロン 常時張りっぱなしのアンタッチャブル薔薇城。 そしてよくある敵が味方に付くパターンな人。 収録 エピソードEX~ファーストコンタクトX~ 【企画】集結編(フュージョン・ストーリー) 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/legends/pages/3851.html
正体不明 01 こつこつと足音が響く、夜の道 その足音は自分のものなのだが、今晩はそれがやけに響くような気がする 誰かが後ろからついてきているのでないかと、なんだか不安になってしまう 女性は僅かに足を速めながら、ついつい後ろを振り返る だがそこには誰も居ない だがそこには何も無い ただ街灯に照らされた、冷たいアスファルトの道路が真っ直ぐに伸びているだけだ ふう、と小さく溜息が漏れる 不安から神経が過敏になっていただけ そう思いながら、前を向いた瞬間 ぞぶり、と 首から上を何かが通り過ぎ その時にはもう、女性の首から上は無くなっていた ひゅう、かひゅうと喉から空気が漏れる音と共に、派手に噴き出した血が空気を赤く染めて地面を黒く染める どちゃりと倒れた女性の身体に、ずるりと這い動いた何かが圧し掛かり くちゃり、くちゃりと 音を立てていく度に、女性の身体が少しずつ無くなっていく 肉も 骨も 臓物も 服も バッグも 飛び散った血飛沫すらも ただ一つだけ、べたべたとした粘液で汚れた携帯電話だけが残されていた ――― 「やば、何あれ、何?」 ほんの一分ほど遅れて現場に通り掛り ありえない角度で突き出した腕と足が呑み込まれていく様子を見て、全力でその場から駆け出していた 「いつかなんか見るかなーとは思ってたけど、一発目にしてはハードだなぁもう」 息を切らせて走りながらも、やけに冷静に 自分に言い聞かせるように呟いている 「さーてどうしようかな、追い掛けられてたらどうしよう」 振り返れば状況は確認できるが、確実に速度は落ちる 追われていたとすればそれは致命的である だがそんな思惑を嘲笑うかのように、恐ろしい速さで追いついてきたそれは、獲物の動きを止めるべくその頭に狙いを定め 「足を止めんな! ここまで来い!」 行く手に立っていた、一人の男 夜闇に紛れ込むような黒いスーツとサングラスの男は、女性が掛けて来るのに合わせて真上に軽くジャンプした すぐ背後まで迫るそれに臆した様子もなく女性の腕を取ると、揃えた両足で思い切り地面を蹴った その一撃で、アスファルトが薄氷が割れるような音を立てて砕ける 「へ、ひゃっ!?」 素っ頓狂な声を上げて、黒服の男に抱き留められて割れたアスファルトの下へと吸い込まれていく女性 二人を追う何かもまた砕けたアスファルトに飛び込むが、そこにはただ砂利で埋まった地面があるだけ 不思議そうにしばらく砕けたアスファルトを掻き回していたが、居なくなったものに興味は無いといったように夜闇の中にずるずると消えていったのだった ――― 「いやー、危機一髪。だけどどうすっかなぁ、報告に戻んなきゃいけないんだけど出る頃にはなぁ……」 古代の密林のような光景が広がる中、黒服の男が困ったように頭を掻いていた その腕に抱かれた女性は、どうしたものかといった様子で黙ってその顔を眺めている 「あ、君もすまん」 それに気付いたのか、掴んでいた腕を放して頭を下げる 「つーかあんまり動揺してないね。慣れてる? 麻痺してる?」 「多分麻痺じゃないかなーと。ところでここ何処?」 「地球の裏側」 「へー」 「信じるの?」 「あんなのに襲われた後だからなー」 そう言うと女性は、ぱたぱたと服に付いた土や草を払いながら立ち上がる 「どーも、隣町の大学に通ってます旗上詩卯(はたがみ・うたう)ってもんです。正月なんかは神社で巫女のバイトしてたりますよ」 自己紹介をして、にひひと笑う詩卯 つい先程まで化物に追われていて、見知らぬ場所に連れ込まれた様子には全く見えない 「ところで、控え目に見ても命を助けてもらった感じなんだけど。何で謝られてんのかな?」 「あー、それなんだが」 黒服の男はばつが悪そうに頭を掻きながら、辺りを見回す 「まー詳しく話すと長くなるんだけど。『地球空洞説』って知ってる?」 「地球の内側に別の世界があるってやつ?」 「それそれ。俺はそこに入れるんだけどさ、入るのは簡単なんだけど出るのが面倒なんだよ」 「つまり?」 「目一杯急いで出ても軽く半月ぐらいは掛かるんだ、これが」 「一ヶ月ぐらいなら大丈夫かな? 出席日数ギリギリになりそうだけど、命あってのモノダネってやつだし」 「適応早いね、きみ」 「嘘には敏感なの。んで、おにーさんが嘘吐いてる感じもしないし。それじゃま、取り急ぎ帰らない? 細かい話は道すがら」 「んじゃま、ちゃっちゃと地上に戻るか」 黒服の男はそう言って、詩卯の手を握る 「俺と一緒に居ないと、ここの生物危ないのも多いから。済まんね」 「男っ気の無い生活してたので、むしろ潤っちゃうなぁ」 異形の密林が生い茂り古代生物や巨大生物が闊歩する中、ピクニックのような足取りで二人は歩き出していった 表紙へ戻る / 次ページ
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4123.html
正体不明 04 「やばいやばいやばい! 相性最悪だろこれ!?」 『物体X』討伐に集まっていた契約者と担当の黒服達は、ターゲットの弱点である炎や熱を操る能力ばかり 迫り来る赤い津波には全く通用せず、即座に逃げに転じた者以外は尽くが呑み込まれてしまった 「動きが早い! 逃げる手の無い面子はこっち集まれ!」 撤退を担当していた黒服の周辺に、十数人が一斉に集まる 「発動、『不知火』!」 黒服とその周囲に集まった全員が、熱の無い炎に包まれるとほぼ同時 赤い津波が全てを呑み込もうとその身を跳ね上げる だが炎に包まれた一行は、襲い掛かるのと同じ速度で後方に滑るように飛翔する 「これで捕まる事は無くなったが……どうするんだ、あれ」 触手のように襲い掛かる赤い物体を、同じ速度で飛び回る『不知火』に包まれた一行 だがその能力は捉まる事は無いものの、逃れ切る事もできない 「対応できる能力を派遣してもらうしか無いだろ」 「そうだな、それまで引き付けておければいいんだが」 そんな黒服達の会話を、不安げに聞いている能力者達 前線で戦う以上、それぞれが自分の戦闘力に自信を持っていたのだが、それが全く通用しない相手に出会ったのは初めてなのだ 「彼らもしばらく使い物にならないかもな」 「生きてるだけマシでしょう。8名ほどが不意打ちで喰われてますから」 「ともあれ早急に片付けないとやばいぞアレは」 「……頭、悪そう……引き付けておけば、大丈夫」 そんな相談をしていた矢先 赤い物体はそれこそ潮が引くかのように退いていく 「こちらの思惑に気付いたか?」 「まさか、あの手のパニックホラーモンスターにそんな知識がある例は」 「いや、あるな」 「……契約者……いる」 「だとしたらやばいな。呑まれかけて無差別に襲ってるわけじゃない、何かの意図を持って人を襲っているという事だ」 「上への連絡は?」 「今からだ。引き続き警戒は頼む」 「了解」 黒服の一人が携帯電話を取り出し、着信履歴から作戦の指揮担当の番号へと繋げる 「作戦行動中はシンプルな無線とか使いたいもんだね」 「私用も兼ねてるし、都市伝説との相性は携帯の方が良いから仕方ない」 「……あ、もしもし? 俺です、Z-No.1720です……ええ……マジですか」 何かあったのかといった視線が集まる中、Z-No.1720は通話口を押さえて小声で囁く 「Z-No.999の奴が先に遭遇してたそうだ。一般人を助けるために緊急避難してて連絡が遅れたらしい」 「女か」 「女だな」 「……あれから逃げるなら……仕方ないと思うけど」 「あいつの肩を持つのか、Z-No.4126」 「お前も優しくされてるのか。いかんな、あいつは女にだけ優しい」 「……そういう……わけじゃない……彼は単純に……弱い」 「お前らちょっと静かにしろ、電話聞こえねぇ……あ、いやいやこっちの話で。ともあれ現状の面子じゃアレに対抗できません。どうも契約者がいるっぽくて知恵が回るようで」 ――― 「契約者、だと?」 Z-No.0、然河斬九郎(ぜんが・ざんくろう)は顰めっ面でこつこつと指先で机を叩く 「あれが『ブロブ』にせよ類するものにせよ、契約は不可能だ。あれとの契約は接触で行うが、人間は触れた瞬間に喰われてしまう」 《でもあれは契約者無しの野良の動きじゃないですよ。攻撃が届かないと判断したら即撤退とか、単細胞生物のリアクションじゃないでしょう》 「何か特殊な技法で契約をしたか……もしくは、相当に相性が良かったか」 《とにかく、警戒は続けますが俺らは撤収します。担当の子らじゃ能力が通じませんから。あれに対応できる面子を用意して、どうにかして下さい》 「判った、早急に対策を練る。お前達は残存人員の安全を最優先に行動しろ」 かちゃりと受話器を置き、顰めっ面をそのままに椅子から立ち上がり資料棚へと向かう斬九郎 Z-Noの人員と担当の契約者リストを流し見しつつ、軽い溜息を吐く 「まったく、前任が辞める折に多くの人員がフリーとして流れ過ぎた。ようやく集めた手勢もこの有様ではな……他所の部署に借りを作るしか無いか」 唐突に出来た空席にとりあえず埋めるといった形でNo-0の座を手にした斬九郎の下には、とりあえずといった手勢しか居なかった 多少なりとも実績を積めば、人員や資材の確保も多少楽になるかと、面倒ながら火力だけでもどうにかなる『物体X』の討伐作戦を請け負ったのだが、このような横槍を受ける事になるとは 「またしばらくは他所の部署の雑用や使い走りになりそうだな……なかなか上手いように事は運ばないものだ」 『ブロブ』の弱点は明確ではないが、凍結により一時的に活動を停止させる事ができる その状態から空間制御系の能力で消滅、または放逐せしめるのが最善策であろう 「問題は、本当に契約者が存在した場合だ。そう簡単に罠には掛かってはくれんだろうな。面倒極まりない」 多数の人員を抱えて居なくなった前任者サロリアスの存在を恨めしく思いながら、斬九郎は現状打破のための戦力集めに奔走する事となったのだった ――― 「半分以上逃げられちゃったね。ありがとうの気持ちが足りなかったのかな」 『ブロブ』の契約者の少女は、手のひらの上でぶくぶくと泡立つ『ブロブ』を眺めながら一人で呟き続ける 「あの人達は、あたし達の邪魔をするけど。みんな食べちゃって一つになれば、仲良くなれるよね」 子供らしい微笑を浮かべながら、『ブロブ』をきゅっと握り締め手のひらの中へとしまい込む そしてふと顔を上げた先 路地の向こうを歩く女性の姿を見て、少女はぱぁっと顔を輝かせる 「こないだ食べれなかった人だ。ねえ、今度こそちゃんと食べてあげようね」 逃した獲物のにおいを嗅ぎ取ったのか、少女に呼応しているのか 手のひらの中でぶくりぶくりと湧き上がる『ブロブ』 Z-No.999と駅で別れ、自宅へと向かう旗上詩卯の姿を見つけ 少女と化物はその後を追い始めた 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
https://w.atwiki.jp/touhoumtg/pages/1132.html
正体不明の種/Unidentified Seed 正体不明の種/Unidentified Seed(1)(U) クリーチャー - 妖怪 多相 正体不明の種を生け贄に捧げる:あなたがコントロールするアーティファクト1つを対象とする。それはすべてのクリーチャー・タイプと飛行を持つ3/3のアーティファクト・クリーチャーになる。(この効果はターン終了時に終わらず、クリーチャーである装備品をクリーチャーに装備することはできない。) 1/1 参考 星蓮船-コモン
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4040.html
正体不明 03 「あら、どうしたの」 優しげな母親の声に、幼い少女は不満げな顔で食卓の上を見詰めている 肉野菜炒めが盛られていた皿からは既に野菜は平らげられており、小さな茶碗の中のご飯も一粒も残っていない だがその皿には、豚肉だけが一欠片も手をつけずに残っていた 「お野菜はちゃんと食べてるのに。お肉、好きだったでしょう?」 「……ブタさん、かわいそう」 そう言って、ぷいと横を向いてしまう少女 「大丈夫よ」 母親は少女の頭をそっと撫でる 「ちゃんとね、食べさせてくれてありがとうって思っていれば大丈夫よ」 「でも、食べられるために殺されちゃうんだよ?」 「生きるために食べる事は、どうしても必要な事なの。お腹が空くのはとても辛い事。どんな生物でも、そう」 むう、と小さく唸り声を上げて黙り込む少女 「可哀想と想ってあげる事も、とても大事。あなたがその優しい気持ちをずっと持っていれば、ブタさんはあなたの身体になって、ずっと一緒に居てくれるわ」 「本当に?」 「本当よ。だからちゃんと食べてあげてね」 「うん……ブタさん、ありがとう」 少女はそう言って豚肉を口へと運び、もぐもぐと食べ始めた ――― そんなやりとりがあった数日後 少女は学校の帰り道、雪の中に小さな結晶を見つけた 大きさは子供の手のひらの上で転がせる程度 赤みの強い桃色といった色合いのそれは、ただの色のついた氷というわけでは無さそうだった 「誰かの落とし物かな?」 少女はその結晶を手袋でそっと掴むと、手近な交番に向かって駆け出した 雪を払い落とされ、少女の手に握られたそれは、手袋越しに感じられる体温に小さく脈動した ――― そこからの記憶は、ほとんど無い 気が付いた時には少女は交番の中でへたり込んでいた 倒れた椅子 ぶちまけられた書類 発射された後に原型を留めたままの鉛弾 割れた湯飲み 折れたボールペン 熱を帯び硝煙のにおいが残る拳銃 服の一部であろう金具 そして、大人二人分ほどの大きさになった、赤い結晶だったもの 「たべ、ちゃった、の?」 少女は震える声で、そう訊ねた 言葉が通じるかもわからない赤い物体に その赤い物体は、言葉に反応したのか、そうでないのか 少女に向かってずるりと蠢いた 「あたしも、たべちゃう、の?」 震えが止まらない ああ、やはり食べられるのは恐い事なんだ 「ね、え、あなたは、ありがとうって、思うの、かな?」 震える声で 掠れる声で そう問い掛ける 「ねえ、あたし、ママと、一緒がいいの」 命乞いをしているつもりはない 「あたしを食べたら、ママも食べてね。パパも、おじいちゃんも、おばあちゃんも」 食べられたものは、食べたものと一緒になって生きてるのだから そう教えてくれた母の言葉 「お友達のなっちゃんも、みーちゃんも、りょうくんも、このえ先生も」 恐怖で麻痺していた顔に、僅かに笑みが浮かぶ 「みんな一緒が、いいな」 そして、その赤い物体は 少女の身体を飲み込んだ ――― 雪は溶け、春の兆しが見え始めた頃 携帯電話をいじりながら、鼻歌混じりで夜道を歩いていた女性の前に、一人の少女が立ち塞がる 「ん? どしたの? こんな時間で一人? お父さんとかお母さんとはぐれた?」 片手に携帯電話を持ったまま、少女の元へと歩み寄る 少女はにっこりと笑顔で告げる 「ありがとう」 その言葉と同時に、少女の肌から染み出すように赤色の物体が溢れ出す 「ひっ!?」 女の身体は一瞬でその物体に飲み込まれ、はみ出た手足を残してあっという間に消化され 既に繋がっていた部分を失いおかしな方向を向いた手足が、ずぶりずぶりと内側に引きずり込まれていく 「食べさせてくれて、ありがとう」 そうお礼の言葉を残し、その場を去ろうとしたその時 赤い物体の向こうで、別の人影が逃げ出すように走っていく様子に気が付いた 「何で逃げるんだろうね」 少女は不思議そうに首を傾げ、指をその人影へと向ける それと同時に、水が流れるほどの勢いで巨大な塊となった赤い物体が人影を追う 「食べさせてくれてありがとう、って思っていれば……みんな一つになって生きていくんだもんね」 腕に絡みつく赤い物体に、少女は囁きかける 「だから、どんどん食べようね。この町を食べて、この国を食べて、この世界を食べて、この星を食べて、みんな一緒になれるんだよね」 少女は両手を広げて星空を仰ぐ 「食べさせてくれてありがとう、これからも仲良くしようね」 『ブロブ』の契約者となった少女は、精一杯の愛と善意を込めた笑顔で星空にそう告げたのだった 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
https://w.atwiki.jp/sgxdhikoushiki/pages/946.html
正体不明、神出鬼没、最強の2人 No.2082 星 最大HP 最大ATK 最大DEF コスト ストーリー 4 150 200 200 9 SI2- PS ATKを50上昇、DEFを50上昇、SPDを8上昇 + 限界突破時のステータス 凸数 最大HP 最大ATK 最大DEF PS 0凸 89 118 118 ATKを20上昇、DEFを20上昇、SPDを3上昇 1凸 98 131 131 ATKを20上昇、DEFを20上昇、SPDを3上昇 2凸 109 146 146 ATKを20上昇、DEFを20上昇、SPDを3上昇 3凸 122 162 162 ATKを30上昇、DEFを30上昇、SPDを5上昇 4凸 135 180 180 ATKを30上昇、DEFを30上昇、SPDを5上昇 5凸 150 200 200 ATKを50上昇、DEFを50上昇、SPDを8上昇 星 SPD上昇 最大HP 最大ATK 最大DEF PS 4 正体不明、神出鬼没、最強の2人 150 200 200 ATKを50上昇、DEFを50上昇、SPDを8上昇 5 露天風呂パニック 527 153 353 DEFを20%上昇、SPDを10上昇 「UNLIMITEDが止まらない!新情報大放出キャンペーン第6弾」のミッション報酬で手に入る、星4メモリアカード。 イラストには見たことのない謎の戦士が描かれている。一体何者なんだ…。 星4では初めてとなるSPD加算スキルを持つメモリア。ATK/DEF加算バフはほとんど意味が無い。 露天風呂パニックほか星5メモリアと比較すると上昇値が少なく、ステータスも見劣りするので、コスト削減目的で使うことになる。 バトルアリーナではSPD27(力属性や体属性の通常コスト帯が該当)のラインでも高コスト組を抜くことができる。錬金術パーティと対峙した時に役立つだろう。 ヘキサクエストや修練場といった場面では、最初に通常攻撃を放つカードをこのカードで操作できる。追加ダメージ持ちのSPDが味方メンバーと同じで、初撃が安定しない場合で採用できる。 相性のいいカード シンフォギアカード 星 属性 カード名 最大HP 最大ATK 最大DEF 最大SPD 最大CTR 最大CTD スキル [[]] [[]] メモリアカード 星 カード名 最大HP 最大ATK 最大DEF スキル [[]] [[]] SPD上昇 ストーリー付き フィーネ メモリアカード 先覚世界 弦十郎 星4 配布
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4128.html
正体不明 07 時計を見れば午前七時 あふ、と欠伸をしながら読んでいた漫画の単行本をぱさりと積んで、両手を頭の上で組んでぐいと伸びをする 「さて、と……一度都市伝説に遭遇してしまえば、この町に居る限り縁は消えないってぇ話だけど」 借りた個室の後片付けをして、会計を済ませて漫画喫茶を後にする 黄色く感じる朝日を浴びて、詩卯はにひひと笑う 「や、元気してた? やっぱり縁ってのはあるみたいだね」 「都市伝説の『縁』ってのは、そういうものだからね」 最初に詩卯を助けた男、Z-No.999はそう言って苦笑を浮かべた 「昨日も襲われたんだって?」 「うん。変身ヒーローみたいなおにーさんに助けてもらった。それもこれも縁ってやつかな?」 「単純に運が良いっていうのもありそうだけどね」 「どこまで続く運かはわかんないけどね。ところでそちらはお知り合い?」 早朝の駅前ではなかなか目立つ、サングラスの黒服姿 それが二つ並んでいては更に目立つ 「うちの上司。こないだの事の報告と、昨日の様子を知って……お願いがあるそうなんだ、これが」 Z-No.999の後ろで、静かに頭を下げるのは Z-No.0、然河斬九郎 「報告を受けて、確信とはいかないものの、充分な可能性があると仮定して協力を要請したい」 「協力?」 斬九郎は表情一つ変えず、冷ややかに 「あの化物……『ブロブ』とその契約者を倒すために、囮になってもらいたい」 ――― 「それにしても、よく引き受けたね。二度目なんて助かったのは偶然だろ?」 「まー何て言うのかな……とりあえず誘き出せさえすれば、やっつける算段は立ってるわけでしょ?」 「らしいけどね。そこに、きみが助かる算段は含まれちゃいない」 「正直で良いじゃない、上司さん」 にひひ、と 詩卯はいつもの癖のある笑い声を上げる 「バイトとはいえ、カミサマの下で働いてたからね。この命いっこで、もっと沢山の人が危険に晒されるのを防げるなら、まあいいかなって」 「強いね、きみは」 「おにーさんや上司さんが正直だったからね。逆に踏ん切りがついたよ」 笑顔のまま、ひらひらと手を振って くるりとその場で回って見せてから、軽やかな足取りで夜道へと踏み出す 「じゃ、いってくる。お仲間の人達が頑張ってくれる事を祈ってるよ。巫女さんが祈ってるんだからしっかりやってよー」 冗談めかした様子でそう告げて、夜闇の中へと消えていく詩卯 Z-No.999は彼女との同行を禁じられている 逃げるのに適した能力と遭遇した場合、すぐに引き上げてしまうという報告があった以上、一度『ブロブ』の契約者に能力を見せた彼が近くに居るわけにはいかないからだ ――― 「おー、速攻食いついたのかなー? こんな時間に怪しい女の子はっけーん」 学校町の遥か上空から、節を抜いた竹筒で地上を見下ろす黒羽 狭い視界の中に、一人の少女が元気に歩いている姿が見える 《黒羽っち、ターゲットは見付かったっスか?》 「おうさ、視界はクリアー。ターゲットはB7の交差点から北へ向かって移動中だよー」 無線を通じて、待機している面々に目標の位置を告げ その背筋に、なにやらぞくりと寒気が走る 「……お?」 黒羽が遥か下に見下ろす地面で、少女は、真上を向いていた 夜闇に紛れる黒服姿の烏天狗を視界に捉えているかのように 「流石にこの高さに仕掛けてくるタイプの能力じゃないはずだけど」 へらりと余裕の笑みを浮かべていたその頬に、冷や汗が伝う 「マジで油断できないかもなー、りっちゃんもせっちゃんも気をつけろよー?」 ――― 「う、ん?」 少女を視界に捉えた梨々の表情が、僅かに歪む 「どうしたの梨々ちゃん?」 「いや……あの子の思考を読んでたんスけど、なんかたまーにもの凄いノイズが」 梨々の思考に飛び込んできたのは、数十人が集まる賑やかな場所で回線を開きっ放しにしたような、大量の思考 それが時折、ちりちりと混線するように届いてくる 「それはともかくとして……あの子、考えてるのはご飯を残さないで食べようっていう、お母さんの言葉だけっスね」 「そう……良い子だったのね」 「そうっスね……食欲だけの化物に利用されるのは、ここまでにしてやるべきっス」 梨々はがさりと『隠れ蓑』を羽織り直す 「『ブロブ』自体の考えは読めないっスけど、餌に引っ掛かって動きを見せれば即行くっスよ」 「ええ、黒羽ちゃんから私に繋いで、斬九郎さんで締め。速攻勝負ね」 ――― ざり、と アスファルトを靴底が撫でる 緊張でからからに乾いた喉を、唾を飲み込んで無理矢理に湿らせ 詩卯は告げる 「また会ったね、お嬢ちゃん」 待ち切れない食べ逃しを察知し、食欲で溢れる涎を飲み込んで 少女は告げる 「また会ったね、お姉ちゃん」 声が届く距離ではないものの、互いの顔を確認してそれぞれの口から挨拶のように声が漏れる そして少女は、満面の笑顔を浮かべ、ぺこりと頭を下げながら宣言した 「いただきます」 少女の肌から赤い粘体がじわりと溢れ出し、鞭のように迸った 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4127.html
正体不明 06 あちらを駆け回る子供 こちらではしゃぎ回る子供 服の裾を引っ張る子供 座っている椅子をよじ登ってくる子供 火の付いていない煙草を咥え、背中と頭と膝の上に子供を乗せたまま書類仕事を続けているサロリアス 「やーごめんね、さっちゃん。うちで引き取るまでの間、一時的に預かってくれる場所が無かったからさぁ」 「黒羽……そう思ってんなら早く手続きを済ませてこい」 凄むように睨み付けるサロリアスに、Z-No.2こと天駆黒羽(あまがけ・くろば)はけらけらと笑う 「ういーす、りっちゃんとせっちゃんにも書類手伝ってもらってるからもうすぐだよ」 「梨々と雪華にやらせといてお前は何してんだ」 「書類はいいから子供の相手しといでって追い出された」 「……それならまず、これをどうにかしろ」 ペンを持つ手にぶら下がる子供を、苦虫を噛み潰したような顔で持ち上げるサロリアス 「あっはっは、さっちゃんてば子供に懐かれるよねぇ。顔恐いのに」 「うるせぇ」 腕にぶら下がってきゃあきゃあと騒ぐ子供達を抱き上げ、撫でくり回す 「ところで……身寄りの無い子供集めて何やらかす気だ、お前」 「んー? 育てんの。うちの地元は怪異に強いからねー、寺と学校買って孤児用の全寮制学校作った」 「作ったってお前……そこまで金あったのか?」 「色々出資もあったからねー」 黒羽が子供を構っていると、わらわらとそちらに集まってくる他の子供達 「あっちで都市伝説との関りを祓ってからなら、平穏に過ごせるかもしんないっしょ?」 「人の良いこった」 「せっちゃんの方がスケールでかいけどね。地元の山まるごといくつか買ったらしいよ? 人と関りたくない都市伝説の隠れ里作ったってさ」 「……スケールがでかいのを通り越して出鱈目なレベルだな」 「道路も開発計画も入りようが無い僻地らしいからね、安かったんじゃない?」 「安いにしたって、限度ってもんがあるだろうが……ったく」 まだ背中や頭に乗せたまま、うんざりとした様子で椅子から立ち上がるサロリアス 「でかいもん作るのは良いがな、『組織』に利用されねぇうちに縁切っとけよ?」 「うちの組織、そう簡単に辞めれるもんでないとは思うけどねー。まーなんとかなるっしょ」 「人が良過ぎるんだよ、手前ぇらは」 「さっちゃん程じゃないと思うけどなー」 「うるせぇ」 「黒羽ちゃん、書類できたよ?」 「相変わらずやっかましいっスねぇ? あっしは子供とか苦手っス」 「子供が苦手ってのはダメだなぁ。将来困るよー?」 「……よし、まず思考を止めれ黒羽。変な妄想垂れ流さない」 「えー? さっちゃんの見た目なら正妻とは別に愛人居てもいいと思うよ?」 「正妻ポジションがなんでそうなるっスか」 「あらあらご不満ですかー? それならいっそ」 「やめんかアホカラス!?」 「お前ら楽しそうだな……暇ならガキ達をどうにかしろ」 騒ぐ女性陣を恨めしそうに睨みつけながら、放置された子供にたかられてうんざりとしているサロリアスであった ――― 「どうしたんスか、社長」 「ちょっと昔の事をな」 紫煙を吐き、煙草を携帯灰皿に捻じ込むサロリアス 「報告じゃ犯人はガキらしいが……あいつら大丈夫なのか?」 「その辺の割り切りは出来てるっスよ。助ける手があればそっちを取るでしょうけどね」 広げた地図を見下ろしながら、『組織』の備品ではなくサロリアスの会社の備品である無線を手に取る 「黒羽っち、ターゲットは見付かったっスか?」 《おうさ、視界はクリアー。ターゲットはB7の交差点から北へ向かって移動中だよー》 「了解、それじゃターゲットに接近して思考を探るっスよ」 無線を切って地図を畳む梨々 「無茶すんなよ」 「ここしばらくの騒動で懲りてるっスからね。食い意地の張った連中は勘弁っスねぇ……まあ今回は黒羽っちも居るし問題無いっスよ」 にへらと笑みを浮かべ、ビジネススーツにタイトスカートには似合わない古ぼけた蓑を翻す 「ま、斬九郎も頼ってくれたんだし、頑張ってあげようじゃないっスか」 「Zナンバーで相性を考えると、確かに私達が最適でしょうしね」 集まったメンバーの元Zナンバーの最後の一人、元Z-No.3こと氷室雪華(ひむろ・せつか) 黒服姿で集まった一行の中で唯一人、純白の着物姿で佇んでいた 「『さとり』『烏天狗』『雪女』……契約者持ちとはいえ『ブロブ』相手なら充分お役目を果たせるかと」 「お前らに『組織』の仕事させたくねぇから、まとめて辞めさせたんだがな俺は」 「それでも後輩に頼られるのは悪い気はしないですよ?」 口元を袖で隠し、ふふと笑う雪華 「お前らは良いかもしれんがな……『組織』で大掛かりな仕掛けを打たなきゃいけねぇ時は碌な事にならねぇ」 「大掛かり、ですか?」 動員されたのはたかだか3人、現No.-0が先陣に立つとはいえかなり小規模な人数と言える 「人数じゃねぇ、戦力がだよ……それに最近は事件が妙な方向に転がる事例が多い。気をつけろ」 「あなたの予感は当たりますからね、肝に銘じておきます」 そう言うと雪華も、ばさりと蓑を羽織る 黒羽が用意した『天狗の隠れ蓑』で姿を消した梨々と雪華は、異形を纏う少女に接近するべく移動を開始した 「今回は俺にゃあどうしようも無ぇ相手だが……どうしたもんか」 役者は揃うか揃わぬか 一人の少女を中心に、事態は渦を巻く 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
https://w.atwiki.jp/maikuragunzibu/pages/835.html
このページは野菜氏始めとした欧州勢のフォーマットを利用させていただいております。よって編集中は第三次欧州大戦になってますごめんね 正体不明生物エメトロ事件 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 この記事には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。適切な位置に脚注を追加して、記事の信頼性向上にご協力ください。(138年7月) 正体不明生物エメトロ事件(しょうたいふめいせいぶつえめとろじけん、英 Unidentified creature Emetro incident、統一歴138年)は、生物エメトロの大西洋上出現によって発生した軍事衝突事件である。 正体不明生物エメトロ事件 目次[非表示] 1. 概要 2. 事件発生までの経緯 2-1. スティギオメデューサ・ギガンティアの通信途絶 2-2. 各国による事故海域の調査 2-3. MINERS社捜索部隊の全滅 2-4. エメトロの出現 4. 各国軍によるエメトロ攻撃 4-1. MINERS研究員の捜索 4-2. RST社の炭化ホウ素弾攻撃 4-3. エメトロの暴走 5. エメトロの活動停止 5-1. シーチァン連鎖 5-2. 無力化作戦 6. エメトロ幼体の出現 6-1. 幼体の無力化 7. 関連項目 8. 参考文献 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。完新世境界生物エメトロ 年月日 138年06月28日 - 138年07月05日 場所 南大西洋上アセンション島北200km 結果 エメトロの撃破 概要 正体不明生物エメトロ事件は、大西洋上で沈没したM.I.N.E.R.S Sovereignty Military Company(以下MINERS)保有潜水艦スティギオメデューサ・ギガンティアの調査のため同海域に集結した各国軍が、遭遇した巨大正体不明生物(以下エメトロ)に共同で対処を行った事件。スティギオメデューサ・ギガンティアの持つ核関連装置を回収するべく海域に集結した各国軍に対し捕食行動を開始したエメトロに対し、急遽対エメトロ連合軍を結成した関係各国により、同固体の撃破に成功。直後に出現した幼体を含めて、多数の損害を出しつつも撃破に成功した。 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。MINERS社保有艦艇より撮影されたエメトロ 背景 第10回十字軍遠征シェラルド王国はかつて、レグルス国との同君連合の解消の際に、聖地の保護を名目にイスラエル地域からは退去せず、シェラルド軍を駐留させ実効支配下に置いていた。これを取り戻したいレグルス国との間では度々戦争が起こり、第二次東地中海戦争では、イスラエルこそシェラルドが死守したものの、レグルス国は戦争に勝利し、アナトリア領アンティオキアの割譲と賠償金を得ていた。統一歴137年、レグルス国はイスラエルに対し過激な港湾封鎖を実施。これに対しシェラルドが強行突破で応えると、両国は再び一触即発状態となった。前回の敗戦を受けて、エリックは充分な戦力を揃えるべく、十字軍を発令。神聖ローマ帝国諸侯に対し、参戦と軍資金の供出を呼び掛けた。スミトラント連合王国やヴァルキア王国がこれに応え派兵。また、アナトリア軍の奮戦もあり侵攻を受けながら聖地の死守には成功したものの、アナトリア戦線では指揮官アルメニア辺境伯の戦死により劣勢に立たされた。しかし、機を同じくして中華連邦で地代が暴落し、これがきっかけで世界規模の大恐慌が発生。競うように投資していたシェラルド王国とレグルス国は揃って経済に大打撃をうけ、経戦困難となり講和を模索した。アンティオキアで結ばれた講和条約では殆ど白紙和平のような状態で合意がなされたが、劣勢の戦況や莫大な軍事費を考慮すれば、神聖ローマ帝国内外から、シェラルド王国は敗北したと見なされていた。 アナトリア領を通過し前線へ向かう皇帝エリックとシェラルド軍 中華経済崩壊による世界恐慌東トルキスタン戦争を経て荒廃した西北部の復興のため、中華連邦共和国は広く国内外に投資を集った。これに応えた世界中の投資家はこぞって中華の土地を購入、開発し、空前のバブル景気となっていた。史聖戦争に勝利し、holynationの教皇庁がため込んでいた莫大な財産を手に入れたエリックはその投資先を求めていた。折よくレグルス国が国家ぐるみで中華連邦へ7000億もの投資を行っていることを知ると、対抗するように投資を開始。神聖ローマ帝国内にも投資を呼び掛け、みるみる内にバブルへと飲み込まれていった。最終的にエリックとシェラルド王国からの投資額は5000億にのぼるとみられる。しかしバブルは長続きせず、137年には崩壊が始まった。続く失政により返済能力を失った中華連邦では革命が発生。社会主義政権へと移行し、政府は負債を全て踏み倒した。これにより中華連邦に投資していた全ての国家が大損害を被り、世界恐慌が発生した。シェラルド王国とレグルス国が特に大被害をうけたことで、先述のとおり第10回十字軍戦争が終結したが、その後もシェラルド王国の経済状況は回復せず、ただでさえ十字軍遠征で資金供出させた帝国諸侯をさらに締め上げることで、なんとか保っている状態であった。さらにエリックは帝国全体に対しブロック経済を強制した。これは反共産主義政策として、特に極東国家群との繋がりを重視するスミトラント連合王国から多大な不興を買うこととなった。 失意の表情で証券所から出てくる金融マン プラハ窓外投擲事件元来スミトラント連合王国の国民には新教徒の割合が多く、帝国宗教をカトリックに定め、新教徒を弾圧していたエリックとシェラルド王国への反発が広がっていた。そこに十字軍、世界恐慌と経済がらみの失政が続いたことで、反シェラルド運動は反カトリック運動と結びつき、暴動が多発した。137年7月、議員は全てカトリックではならないとの帝国法に準じているプラハ市議会に対する抗議として、新教徒の集団がプラハ市庁舎に押しかけた。彼らが議場に突入すると、条例案の作成で紛糾していた議会は混乱に拍車がかかり、反シェラルド議員を巻き込んでの暴動へと発展した。その最中で、中でも敬虔で知られる議員9名が捕らえられ、市庁舎8階の窓から突き落とされ死傷する事件が発生した。後にプラハ窓外投擲事件として語られるこの事件を重く見たエリックはスミトラント王ハインリヒに首謀者、実行犯への厳罰を命じたがハインリヒはこれを黙殺。さらにエリックは死亡した議員9名をローマ教皇庁を通じ殉教者として認定したが、これは火に油を注ぐことにしかならなかった。シェラルド王国とスミトラント連合王国の対立はますます深まった。 議会のある8階から突き落とされた議員は殆どが即死であった。 第一回帝国会議スミトラント王ハインリヒは帝国会議の開催を要求した。これは神聖ローマ帝国の選帝侯が一堂に会し、帝国内外の問題について協議する特設会議であり、専ら皇帝選挙を行うためのものである。これにドイツ大同盟に属し親スミトラントの立場をとるアイゼルネ王国、そしてシェラルドとの間にバスク問題を抱えているザーティエラ王国が同調し、エリックはこれを受け入れざるを得なかった。第1回となる帝国会議はシェラルド王国の首都パリースイィで開催された。会議ではハインリヒが第10回十字軍を失策と主張し、エリックを厳しく糾弾。選帝侯権を行使し退位を求める罷免選挙を行った。神聖ローマ帝国の選帝侯には7諸侯が割り振られており、過半数である4票を集めれば罷免が可能となる。罷免の賛成票となったのはスミトラント王、アイゼルネ王、ザーティエラ王がそれぞれもつ三票であり、罷免は失敗した。もとより皇帝エリックはシェラルド王とアナトリア王としての二票に加え、サヴォイアが属国であったため合わせて3票を持っており、趨勢を委ねられたヴァルキア王アーリンは欧州大戦以来の大のドイツ嫌いであったため、投票は初めから不利であった。しかし、帝国内の決定的な分裂状態を明るみに出したことで、ハインリヒの目論見は達成されていた。対シェラルド戦争を覚悟し、会議後にアイゼルネ、ザーティエラと対仏同盟を結んだのである。 会議中を収めた一枚であるが、既に敵対陣営の相手には関心がないことが伺える。 開戦 スミトラント連合王国による宣戦布告帝国会議を終え、パリースイィから特急でベルリンへ戻ったハインリヒを一目見ようと、駅には民衆が押し寄せていた。反シェラルドに包まれたスミトラント国民にとって、皇帝に三行半を突き付けた国王ハインリヒは英雄であり、彼こそ皇帝にふさわしいと誰もが考えていた。この時点で既にスミトラント議会は戦線布告の文書を完成させており、あとは主人のサインを待つのみであった。統一歴139年7月21日、ハインリヒはベルリンの国会議事堂の議壇に上がると、全国中継のカメラの前で宣戦布告の文書を読み上げ、国民に対し、戦争協力を呼び掛けた。新聞各紙は国王の決断を英断と称え、スミトラントは熱狂の中で戦争に突入していく。対照的に、シェラルド王国の戦争準備は実に淡々としていた。ドイツとの戦争は最早手慣れたものであり、帝国会議の数時間後には、欧州最大の暴力装置たる大陸軍がライン川沿いに展開していた。あとは参謀部が入念な計画の下立案した作戦書が、主人のサインを待つのみであった。最前線へ向かったエリックは司令部のあるデュッセルドルフで宣戦布告を受け取ると直ちにスミトラントに戦線布告し、大陸軍が動き出した。ここに第三次欧州大戦が開戦したのである。 シェラルドの皇帝と元帥たち 開戦後の経緯 ドイツ同盟軍の防御戦略本来、スミトラントとシェラルドの両国間には戦力差が大きく、スミトラント同盟側はアイゼルネ、ザーティエラを加えてなお劣勢であった。そこで同盟軍のとった戦略は、宣戦布告をした側にも関わらず、国境線で防備を固めることであった。防御陣地と国土縦深で徹底的に消耗を強い、これにより戦争を長期化させ、疲弊したシェラルドを攻撃すべく、潜在的な敵国であるカレンテルニア帝国やトラキア・ローマ帝国、レグルス帝国などが参戦するのを待ち、協力してシェラルドを倒そうというものである。もし大陸軍の初動を防ぎきれば参戦するとの約束を得ていたとの噂もあり、実際にレグルス帝国を便乗宣戦させることには成功したものの、後述のとおり、この戦略は早期に破綻することとなった。シェラルド側もこの危険性は想定しており、第二次欧州大戦のような電撃戦による早期講和を目指し入念な作戦計画が練られていたこと、成功率を上げる為にアイゼルネに対し行った諜報、偵察が功を奏したことなどにより、防御戦略の片翼を担うアイゼルネ軍を一瞬で崩壊せしめたのである。 アイゼルネ軍は各地で敵国旗を燃やすなど士気は高かったが、祖国の経済崩壊で充足は不十分だった。 ライン川戦線開戦時、シェラルド軍はライン川沿いに、ヴァルキア軍はエムズ川沿いに展開し対岸のアイゼルネ軍と対峙していた。シェラルド参謀部は事前にアイゼルネ軍の配置をほぼ完璧に察知できており、それが極端にエムズ川方面、すなわちヴァルキア方面に偏っていることを知っていた。シェラルド軍は大軍を南ドイツ方面から迂回させての包囲殲滅を計画。これを察知されスミトラント領まで撤退されるのを防ぐべく、正面では散発的な攻撃の後わざと後退し、敵を引き込む作戦を取った。この困難な任務には精兵揃いの皇帝親衛隊と第1軍団が担当。親衛隊を皇帝エリックが直卒した。正面軍はライン川を渡河しては撃退されを繰り返し、少しづつアイゼルネ軍左翼を南方へ引き付ける。途中ヴァルキア軍が独断で突撃し撃退されるアクシデントがあったものの、むしろ反転攻勢に転じたアイゼルネ軍が北方に移動したことで中央にわずかだが、待望の空白地帯が生まれた。エリックはポーランド継承戦争から連れているフサリアを引き連れ敵中央にねじ込むと、すかさず正面軍で一斉に攻勢をかけた。大混乱に陥ったアイゼルネ軍は撤退を試みるも、時すでに遅く、撤退先にはシェラルドの迂回軍が待ち構えていた。大陸軍の全軍は突撃を開始し、アイゼルネ軍を地上から一掃すべく、北海を目指し猛進した。緒戦は完全にシェラルドの手に渡っていた。 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。快進撃を支えたシェラルド軍の新鋭戦車Kamv.127 エムズ川戦線シェラルド参謀部がヴァルキア軍に通達した作戦は、ヴァルキア軍はあくまで防戦に徹し、シェラルド軍の突破成功後に北海側から進出し包囲を補助することであった。開戦後、厚い戦力をもつヴァルキア方面のアイゼルネ軍はヴァルキア軍に対し攻勢をかけたが、これをしっかり撃退。順調な滑り出しに見えた。しかし、その後ヴァルキア軍はシェラルドに通達なく独断で反転攻勢の突撃を敢行した。反アイゼルネの色濃いヴァルキアでの政治的な要請を無視できなかったためだ。第1次欧州大戦で侵略をうけて以降、ヴァルキア王国は徹底的な反ドイツ国家となり、小学校教育から取り入れられているほどであった。それなのにドイツ相手に防戦一方というのは受け入れがたく、ヴァルキア議会ではタカ派が支持を集め議会を占領。政治的内戦を避けるべく、止む無しに逆侵攻作戦は承認された。第1騎兵師団、第5歩兵旅団に第9、10歩兵旅団を加えたヴァルキア軍の全力攻勢はアイゼルネ軍に多大な犠牲を与えたが、しかし最終的には阻まれてしまい、余力のないヴァルキアは一転危機的状況に陥った。あわや再び占領の憂き目にあうかといったところでシェラルド軍が突破に成功。ヴァルキアへ逆逆侵攻の用意をしていたアイゼルネ軍右翼は後退の機会を逃し、南からの津波に押しつぶされていった。結果としてヴァルキア軍はアイゼルネ軍撃滅に多大な貢献を果たした形となったが、北海方面の軍が消滅したことはこの後の追撃戦に深刻な支障をきたすこととなった。 エンストしたヴァルキア戦車。回収車を動かせる燃料すらなく、結局放置されることが多かった ライン会議本文 画像の説明 エルベの守り作戦本文 画像の説明 アイゼルネの降伏エルベの守り作戦から明けて翌日には、アイゼルネ王国の全土は大陸軍によって占領された。わずかな軍隊をスミトラント領内へとにがすことができたものの、すでにアイゼルネ王国政府に抵抗の意思はなく、首都ゲファースドルフに入った皇帝エリックによって突き付けられた降伏文書に静かにサインした。ここでアイゼルネ王国としては大戦から脱落したものの、スミトラントに逃れた残存部隊は祖国解放を信じ、スミトラント軍のもとで抗戦を続けた。また、相変わらずタカ派に統制されているヴァルキアはエムズ戦線で崩壊した軍隊の敗残兵を無理やり編成し、大陸軍とともに占領に従事している。大陸軍は占領部隊を残し、残るスミトラント軍を撃破すべく、エルベ川沿いに展開した。緒戦に要した時間により防衛線はより強固となっていたが、戦況的には劣勢に立たされたスミトラント王国は凄惨な本土決戦へと突入していくことになった。 降伏文書には全部隊の戦闘停止が盛り込まれていたが、残存アイゼルネ軍は従わなかった。 リュッツェンの戦い大陸軍はスミトラントへの侵攻を開始。攻撃目標に敵司令部のあるライプツィヒを設定した。26日、皇帝陛下率いる大陸軍は国境のスミトラント軍を撃破し進軍。ライプツィヒ前方のマルクアンシュテットに到達した。この頃スミトラント領内では、軍の支援を受けてシェラルドの侵略に反対する市民軍が各地で蜂起しており、マルクアンシュテット後方のリュッツェンでも大規模な市民軍が蜂起、南方にいたスミトラント部隊と合流し、後方にいた大陸軍第7軍団を攻撃した。これにより大陸軍はライプツィヒの部隊とリュッツェンの部隊とに挟撃される形となり、打開のため皇帝はリュッシュモン元帥の第1軍団とメーレンカンプ元帥の騎兵をライプツィヒの包囲に残し、リュッツェンへ向かった。第7軍団はしぶとく持ちこたえ、皇帝の増援は間に合った。この日は日が落ちたため、会戦は翌日に持ち越された。翌朝、両軍が展開を終えた頃に同地は深い霧に包まれ、土地勘のない大陸軍に不利な状況となった。しかし、時間をかけたくないエリックは攻撃命令を下し戦闘が始まった。。スミトラント軍は軽騎兵を用いたゲリラ戦で大陸軍を苦しめたが、市民軍主体では質の差は如何ともしがたく、大陸軍が結実に勝ちを拾った。途中、グスタフ・アドルフのようにリュッツェンで伝説になりたいと思いついたエリックは騎兵を率い突撃。一定の戦果を挙げるものの、案の定霧の中で迷子になった。さらに乗馬が敵弾を受け落馬し、エリック自身も被弾し負傷。なんとか親衛隊に護られながら本隊へ帰還した。一時戦死の噂も立ったが、結局、落馬のショックで気絶していただけで、銃創もかすり傷にすぎないと、なんとも締まらない結果であった。 突撃する皇帝エリック ライプツィヒの戦いライプツィヒ攻囲戦は復帰したばかりのリュッシュモン元帥に戦果を挙げさせ、箔をつけさせる思惑があった。第一軍団は占領したマルクアンシュテットから砲撃を加え、その後ライプツィヒに猛攻撃をかけたが、スミトラント軍と市民軍は頑強に抵抗し、エルスターベッケンの運河を渡らせなかった。さらに、ライプツィヒ南方にあるコスプーデナー湖やツヴェンカウアー湖の遊覧船から奇襲上陸攻撃を行い、第1軍団をマルクアンシュテットへ後退させることに成功した。ライプツィヒ市民は勝利に湧いが、既に充足は尽きかけていた。翌日、支援に与えられたメーレンカンプ元帥の騎兵軍団は命令をうけてライプツィヒ南方のグロースベズナへ向かい、これを占領。二正面から第二次総攻撃をかけた。ライプツィヒの軍は湖が使えなくなり、充足も切れかけたことで満足な抵抗ができず、遂にライプツィヒは陥落した。司令部は市民軍が稼いだ貴重な時間により、辛うじて首都ノイベルリンへと逃れた。。 ライプツィヒに砲撃を加えるマルクアンシュテットのシェラルド軍砲兵 オラニエンブルク条約の起草続く27、28日の戦闘によって大陸軍はスミトラント領の大半を占領した。スミトラント王ハインリヒとわずかなスミトラント・アイゼルネ残存軍は、首都ノイベルリンへと追い詰められたが、ノイベルリンの議会と市民は、既に国王と共に徹底抗戦を戦う覚悟を固めていた。大陸軍は総軍でノイベルリンを包囲し降伏勧告をしたが、投降する者は誰一人としていなかった。ノイベルリンの結束をみた皇帝エリックは、攻囲戦の長期化をみて、先に戦勝を見据えた講和条約の条文の起草に取り掛かった。場所は前線司令部の置かれたノイベルリン郊外のオラニエンブルク城であったため、この条約はオラニエンブルク条約と呼ばれた。まずはスミトラントの早期降伏をめざし、ノイベルリンに籠るハインリヒとの交渉材料とすべく、対スミトラント条項から起草は始まった。しかし、スミトラントの反逆に立腹であったエリックは、スミトラントとボヘミアの分離や沿岸都市の割譲、選帝侯の剥奪、さらに多額の賠償金等、徹底した弱体化を目論んだが、外務大臣プラティエの諫言によって、これらの過剰な要求は取り下げられた。これには、戦後ロシアの共産主義勢力と対峙する際、最前線となるスミトラントの弱体化は、結局帝国全体の不利益であるとの判断があった。最終的に、条約はハインリヒの退位と大陸軍の進駐に留められた。こうして出来上がった対スミトラント条項は様々な手段でノイベルリン市内へと持ち込まれたが、議会が拒否したため、攻囲戦は継続することとなった。これに怒ったエリックは、一度は取り下げた多額の賠償金支払いを、再び条文に加えた。 オラニエンブルク城は偶然戦火を逃れた貴重な建物であった。 ノイベルリンの戦い包囲下のベルリン市は、シェラルドが条約による降伏勧告を行う間に、外周の建物の間をバリケードで繋ぐことで防壁を構築した。さらに中枢のノイ=ベルリン地区を囲うかつてのベルリン要塞は修繕され、二重の要塞都市に生まれ変わっていた。29日、大陸軍による攻囲戦が始まった。はじめはライプツィヒと同じように、郊外から大砲による砲撃を加えたが、防壁は頑丈で、わずかに傷をつけても夜間に市民が修復してしまった。しかし、これの妨害に夜襲を繰り返すようになると、次第に修復が追い付かなくなり、遂にマルシアル将軍と第33連隊の突撃によって、防壁は突破された。防衛隊はベルリン要塞で抗戦を続けた。要塞の攻略は同じ手段が用いられたが、こんどは市内からのゲリラ戦によりうまくいかなかった。エリックは要塞の突破を諦め、絶えず砲撃を加えるに留めた。要塞内は物資の欠乏により壊れた建物の修復もままならず、市民は家を失い、路上で寝ざるをえない状況だった。士気高揚のため、連日視察に巡っていたハインリヒはこの様子に心を痛めた。ベルリンの議会はこれ以上の籠城は不可能との結論を出し、一か八かの突撃を提案した。軍、市民はこれに賛成し、ハインリヒも覚悟を決めた。29日、スミトラント軍と市民軍はノイ=ケルン地区から要塞外の包囲軍へ総攻撃をかけた。ベルリン南東は湖沼地帯であり包囲の戦力が薄く、ここからドレスデン~プラハへと後退する作戦だった。想定外の攻撃にベルリン南東を担当していたブランクール師団は大混乱に見舞われ敗走した。ハインリヒ自ら先頭に立って戦うスミトラント軍は瀕死の部隊とは思えないほどの士気を有した。この隙にドレスデンへの行軍を開始したが、この様子をツォイテンから見ていたマルシアル師団は急行し、シュメックヴィッツで戦闘となった。ここのベルンスドルファー橋を通りダーメ川を渡られてしまうと、追撃は困難だった。第三次欧州大戦最後の戦闘が始まった。 ベルリン防壁を突破したマルシアル将軍は、戦後に元帥杖を授与された。 シュメックヴィッツの戦いマルシアル師団はシュメックヴィッツへ強行軍で滑り込んだため、先頭を行く第33連隊とマルシアルはスミトラント軍の総攻撃に曝された。しかし、この連隊は先のベルリン防壁への突撃隊に選ばれるほどの歴戦の古参兵揃いであり、数倍の敵相手に甚大な被害を出しながら、ベルンスドルファー橋を死守した。この攻撃の失敗により、スミトラント軍の最後の余力は尽きかけていたが、南から第4軍団がすぐそこまで迫っていたため、ハインリヒは隊列を立て直し、最後の総突撃をかけた。ハインリヒは先頭にたって突撃し、マルシアルもまた先頭で第33連隊に最後の力を振り絞らせた。両指揮官は混戦の中で激突し、ハインリヒはマルシアルの顔面深く切り込んだもののあと一歩届かず、マルシアルの放った拳銃弾により左足を撃ち抜かれ気絶した。指揮官を失ったことでスミトラント軍の勝機は失われたものの、国王の命だけは守らんと決死隊が殿をつとめ、辛うじてノイベルリンへと撤退した。意識を取り戻したハインリヒは、遂に降伏を決意。議会と市民もこれに同意した。降伏の使者がエリックのもとへ向かい、ノイベルリンは開城された。 シュメックヴィッツ街道は激戦の舞台となった スミトラントの降伏皇帝エリックと大陸軍はほとんど廃墟と化したノイベルリンへ入城した。市民の誰もが敵愾心に満ちた視線を投げつけたが、暴動に至らなかったのは、ひとえにそのような余力が無かったためであった。ハインリヒは亡命などしなかったため、ノイベルリンの陥落を以て戦争は速やかに終結した。ハインリヒの身柄は大陸軍によって確保されたが、健闘を称え、手厚く扱われた。左足の銃創の治療のため、一度オラニエンブルクの司令部に建設された野戦病院へと移された。同時に、ザーティエラ王国との停戦も成立した。始終ピレネー山脈の要塞線を挟んで睨み合っていた両軍だが、主同国のスミトラントが降伏したことで経戦の意味がなくなり、両軍陣地の中央で指揮官による停戦条約が結ばれた。第三次欧州大戦におけるすべての戦闘が停止された。 画像の説明 終戦と講和 ポツダム講和会議エリックは講和会議を開催し、この戦争を総括する意思を固めた。エリックは講和会議の場所をノイベルリン市内に求めたが、会議をし得る建物は自ら砲撃で破壊してしまっていたため、やむを得ずポツダムのサンスーシ宮殿で開催することにした。講和会議は、皇帝の意向のもとでクラフタリアから呼びつけられたシェラルド外務大臣のプラティエが牽引した。また、調停役として教皇庁から枢機卿2名が派遣されたが、いずれもフランス出身であった。先のオラニエンブルク条約によって定められたのは対スミトラント条項だけであり、対アイゼルネ、対ザーティエラ条項は、この会議で盛り込まれていった。第二次欧州大戦に続き再びドイツから弓を引かれたシェラルドは、この原因をドイツ大同盟の存在に見出し、これの解体に乗り出した。特に、アイゼルネ王国に対しては既に多額の対外債務と国内の荒廃を放置し続けていることを指摘し解体を宣言した。アイゼルネ地域は独立した小諸侯に分割し、これらはライン同盟として組織化されシェラルド王国の宗主権下に置かれた。事実上の属国化である。ライン同盟に属さないバーデン、ヴュルテンブルク、バイエルンなどの南ドイツは、暫定的に直轄領とされた。また、ヴァルキア王国は賠償金を求めたが叶わず、代わりにアイゼルネの突出部であるオスターヴァルドを獲得し、ライン同盟諸国やスミトラントと貿易協定を結んだ。ザーティエラ王国に対しては、お互いピレネー要塞での消耗を嫌って睨み合いだけが続いたため、特になにも起きておらず、白紙和平で速やかに合意された。皇帝はやはりスミトラントに妥協的なオラニエンブルク条約に不服であり、会議を通して何度も変更を試みたが、こんどは皇后マリアによって阻止された。パリースイィから駆け付けたマリアはスミトラント王家の生まれであり、祖国への恩赦を嘆願した。エリックはこの美しい妻には勝てず、賠償金と完済までの大陸軍の駐留のみが加えられた。賠償金の額も、後にマリアの助力によって減額されている。 サンスーシ宮殿は、前大戦でも講和会議の部隊となった。 オラニエンブルク条約の締結7月30日、サンスーシ宮殿で調印式が行われ、オラニエンブルク条約が批准された。第三次欧州大戦はここに終結した。スミトラントの国王には、新たに先王の息子フリードリヒ=アウグストが即位した。しかし、スミトラント国民はシェラルドの暴政へ立ち向かい、最後まで国民に寄り添い共に戦った偉大な先王ハインリヒへの敬愛を失うことはなかった。議会は国民を代表して、ハインリヒに大王(der Große)の称号が贈り、国防省は同日竣工する予定だった駆逐艦の艦名とすることを発表した。戦後、荒廃したドイツの復興には、進駐した大陸軍やヴァルキア軍が従事した。その中で、ヴァルキア軍の部隊が略奪を働いたため、シェラルドとヴァルキアは共同でヴァルキア軍の撤退の同意宣言を出したが、一部の部隊はこれに反抗し蜂起したため、大陸軍によって鎮圧された。 神聖ローマ皇帝の内紛は平定され、国境線が変動した。 影響 大戦の敗北をうけて、ドイツ大同盟は完全に崩壊した。反シェラルドの拠り所を失ったスミトラントは、その方針を当分と取り下げざるを得なかった。また、ロシアの共産主義勢力の拡大も無視できず、最前線の国家として神聖ローマ皇帝の協力は不可欠であり、皇后マリア・フォン・スミトラントを通じて再び協力体制を模索し始めた。しかし、大戦へと至ったシェラルド=レグルス間の対立や、カトリック信仰の強制といった諸問題は一切解決されておらず、スミトラント国民の反シェラルド感情は悪化の一途を辿った。2度目の完全勝利を得て、シェラルドはライン左岸どころかエルベにまでその勢力圏を広げ、南ドイツをも手中に収めた。特に工業地帯であるラインラントはドイツの復興特需を通じてシェラルド経済の大動脈へと成長していき、世界恐慌の影響からの完全な脱却を齎した。また、工業製品の貿易相手を求めて、新大陸勢との協力を模索した。ヴァルキア王国では、ドイツへ侵攻する中で次第に右派勢力の伸張が抑えられなくなっていく。議会と国王アーリンは右派への妥協を繰り返し、両者の権威は失墜していった。さらに、4大貴族のひとつ、オランダ・ボナパルト家当主バルニエがアントワープで蜂起。フランセーズ・フランデレンとして独立宣し、シェラルドへの併合を求めた。シェラルドがこれを消極的に支持したため、両国の関係は急速に悪化した。そもそも、両国を結び付けていたドイツの脅威が完全に取り除かれたため、必然ともいえる結果であった。帝国内の戦争を片付けたエリックは、帝国外の問題の解決に動き出した。8月に、トラキア・ローマに奪われていたシチリア島の首都パレルモで、ビザンツ=エジプト戦争での徴発への反乱が発生した。エリックはこれに介入し、シチリア島への侵攻を開始した。シチリアの晩祷戦争の始まりである。 画像の説明 関連項目 ● 第二次欧州大戦● 第十次十字軍● シチリアの晩等戦争 参考文献 ● ページ名● ページ名
https://w.atwiki.jp/gensou_utage/pages/1219.html
正体不明「恐怖の虹色UFO襲来」 No.3507 正体不明「恐怖の虹色UFO襲来」 スペルカード 攻撃4 迎撃1 命中5 集中 条件:ぬえ2 呪力4 [戦闘フェイズ]呪力1 フェイズ終了時まで、このスペルは「貫通」または「高速移動(1)」「低速移動(1)」を得る。 (フェイズにつき1回まで使用可能) [戦闘フェイズ]常時 相手の戦闘中のスペルにサポートが配置されている場合、このスペルは「攻撃+1」「命中+1」を得る。 イラスト:かなりあ 考察 命中5あるので、相手の高低速1で避けられることがない4打点として非常に安定したスペックを誇る。 さらに相手のスペルにサポートが配置されているなら呪力4攻撃5命中6となり、レベル2スペルとしては破格の打点効率を生み出す。 呪力1支払うことで、高低速1、もしくは貫通を付与できる効果も、どちらを選んでも呪力損になりにくく安定している。 防壁1相手でも1点分の仕事をし、ぬえリーダーの決死呪力込みでも再起動するコストと変わらず迎撃点を抑えられる。状況や呪力と相談し使える場面でこまめに使っていきたい。